ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』第12話:主クリシュナの降誕(12)
ヴァスデーヴァは考えました。
『私の子どもたちを
すべて死の権化であるカムサに渡せば、
妻のデーヴァキーの命を救うことができる。
ひょっとしたら、カムサは、
わたしの息子たちが生まれる前に
死ぬかもしれないし、
あるいは、
わたしの息子たちの手によって、
殺される運命かもしれない。
しばらくの間は、
息子たちを手渡そう。
そうすれば、この危険からは、
逃れられるかもしれない。
もし、時が経ってカムサが死ねば、
何も恐れる必要がなくなる。
例えば、
火が何らかの見えない理由で、
木の破片に燃えて、
次の木に燃え移るとき、
その理由は、運命である。
同様に、
生命体が一つの身体を受け入れて、
別の身体を去る時、
そこには、
運命以外の理由はない。』
知識の限界まで考えた後で、
ヴァスデーヴァは、
罪深いカムサに、
非常に敬意を払いながら、
ある提案をします。
ヴァスデーヴァの心は、
妻が死に直面していたので
とても不安に満ちていました。
でも、
残酷で恥知らずの罪深いカムサを
喜ばせるために、
表目的には笑みを浮かべながら、
次のように言いました。
…続きはまた明日。
(今日は10巻1章49-53節まででした)
0コメント