第19話:子宮の中の主クリシュナへ神々が祈る(5):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
至上主が、
デーヴァキーの子宮にいたので、
彼女が囚われていた場所の
あたり一面をあまねく照らしていました。
彼女が喜び、
純粋で微笑んでいる姿を見て、
カムサは、
至上主ヴィシュヌが彼女の中にいて、
自分を殺そうとするように思えました。
デーヴァキーがこれほどまでに、
輝き、喜びに溢れている姿を
見たことがなかったからです。
カムサは、思いました。
「今、私はどうしたらいいのか?
至上主は、(信者たちを助け、悪魔たち滅ぼすという)
自分の目的を知っているので、
それを捨てることはないだろう。
デーヴァキーは、女性で、私の妹だ。
さらに妊娠している。
もし、私が彼女を殺せば、
私の名声も、富も、寿命も
失ってしまうだろう。
残酷すぎる人は、生きていながら、
死んでいると考えられる。
存命中も死後も、誰もが、
彼を非難するであろう。
死後、そのような人は、
アンダタマと知られる地獄へ疑いもなく移らされるであろう。」
...シュカデーヴァ・ゴースワーミーは
続けて語ります。
...このようにカムサは考えて、
至上主への憎しみは持ちつつも、
妹を殺すのを控えました。
カムサは主が産まれるまで待ち、
その後、必要なことしようと
決意しました。
カムサは、
王座に座っているときも、
部屋に座っている時も、
ベッドに横になっている時も、
どこにいても、
寝ても食べても歩いても、
敵である至上主フリシーケーシャを見ました。
言い換えれば、
すべてに遍満する敵のことを考えることによって、
カムサは、好ましくない方法で、
クリシュナをずっと意識していたのです。
…続きはまた明日。
(今日は10巻2章20-24節まででした)
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