第25話:クリシュナの降誕(1):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
その後、
主の降誕にふさわしい吉兆な時に、
全宇宙は、
徳性と美と平和な雰囲気に包まれました。
アシュヴィニーのような星のように、
ローヒーニー星座が現れました。
太陽、月などの惑星も、平和になりました。
すべての方角が非常に喜ばしくなり、
美しい星々が、
雲一つない空に輝いていました。
町や村、鉱山、放牧地に飾られた地球は、
すべて吉兆に見えました。
河は、澄んだ水が流れており、
池や貯水池は、百合や蓮華で彩られ、この上なく美しくありました。
木々や緑色の植物は、
葉や花をいっぱいつけて
人々の目を喜ばせました。
カッコーのような鳥や蜂の大群が
神々のために、
甘い声で唱え始めました。
純粋で心地よいそよ風が吹いて、
花の香りを運んで、
ブラーフマナたちは、
ヴェーダの原則に従い火の儀式を行い、
その火はそよ風に邪魔されることなく、
着実に燃えました。
こうして、
生まれることなき至上主ヴィシュヌが降誕しようとすると、
カムサのような悪魔たちにいつも迫害されている、
聖者やブラーフマナたちは、
心の奥底で、平安を感じました。
同時に、天界の惑星からは、
ケトルドラムの音がしました。
…続きはまた明日。
(今日は10巻3章1-5節まででした)
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