第26話:クリシュナの降誕(2):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
キンナラやガンダルヴァたちは、
吉兆な歌を歌い始め、
シッダ、チャーラナたちは、
吉兆な祈りを捧げ、
ヴィッデヤーダリーはアプサーラたちと、
喜びの中で踊り始めました。
神々や偉大な聖者たちは、
喜びのムードで花を振りまいて、
空の雲は集まり、
やさしく雷を鳴らし、
海の波のような音をさせました。
それから、
万物万人の心臓に宿る主ヴィシュヌが、
真っ暗な晩に
デーヴァキーのハートから現れました。
それは、
東の地平線に上る満月
のようでした。
なぜなら、デーヴァキーは、
クリシュナと同じ段階
にいたからです。
それからヴァスデーヴァが、
生まれたばかりの子どもを見ました。
その子は蓮華のような目をしていて、
4本の腕に、
法螺貝(シャンカ)、車輪(チャクラ)、
棍棒(ガダー)、蓮華(パドマ)
の4つの武器を持っていました。
胸には、
シュリーヴァツサのマークをつけて、
首にはコウストゥバの宝石を
つけていました。
黄色の衣装をまとい、
肌色は、
厚い雨雲のような黒に近い色をしていました。
巻き毛の髪に王冠をかぶり、
価値あるヴァイドゥニャ宝石で
尋常ならざる輝きを放つ
イヤリングをつけていました。
そして、輝くベルト、腕輪、
バングルなどの装飾品をつけて、
それは、素晴らしい姿でした。
…続きはまた明日。
(今日は10巻3章6-10節まででした)
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