第36話:残虐なカムサ王(1):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
…シュカデーヴァ・ゴースワーミーは
続けて言いました。
...愛しのパリークシット王よ。
内側のドアも、
外側の扉も
以前と同様に閉じたままでした。
その後、その牢屋の門番が、
新しく生まれた子供の泣き声を聞いて、
ベッドから起き上がりました。
するとすべての門番は、
すぐに
ボージャ王朝の支配者である
カムサ王に近づいて、
デーヴァキーに新しい子供が産まれた
と報告しました。
その知らせを待ち望んでいた
カムサは、すぐに行動に移しました。
カムサはすぐに
ベッドから起き上がり、
「ここに至上の時であるカーラが、
私を殺すために生まれた」
と考えました。
こうしてカムサは、
不安に取り憑かれ、
髪をかき乱したまま、
すぐにその子供が生まれた場所
に近づきました。
やるせなく、
哀れなデーヴァキーは、
兄であるカムサにお願いしました。
「お兄さま。
あなたに幸がありますように。
どうかこの娘を殺さないください。
彼女は、あなたの姪です。
あなたが女性を殺すのは、
不名誉なことです。
お兄さま。
あなたは、運命に翻弄され、
すでにたくさんの子供を殺しました。
どの子も、
火のように輝き可愛い子でした。
しかしこの子だけは、
助けてください。
私への贈り物としてください。」
…続きはまた明日。
(今日は10巻4章1-5節まででした)
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