第56話:悪魔プータナーをこらしめる(3):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
プータナーは残酷で非情な心の持ち主だったのですが、
非常に愛情深く母親のように見えました。
それはつまり、
柔らかい鞘に収められた
鋭利な剣のようだったのです。
ヤショーダーとローヒニーは、
彼女を見ると、
その美しさに感嘆し、
彼女を止めませんでした。
プータナーは子供を抱く
母親のように無口になりました。
その場で、
恐ろしく危険人物である魔女は、
クリシュナを膝の上に乗せ、
おっぱいをあげようと
乳首をクリシュナの口の中に入れました。
魔女は、
乳首に即効性のある猛毒を塗っていました。
しかし至上主クリシュナは、
彼女に怒って、胸を掴み、
毒と彼女の生命力を吸ったのです。
プータナーは、
クリシュナの吸う力に耐えられなくなり、
泣き始めました。
「放してくれ! 放せ! 胸を吸わないでくれ!」
汗をかき始め、目は大きく開き、
腕と足を動かし
のたうちあいながら
何度も何度も泣き叫びました。
プータナーが泣き叫ぶと
山々、地面はおろ空間、惑星も震え始めました。
低い惑星のある空間、四方八方も震え、
雷が自分たちに落ちたように、人々は倒れました。
…続きはまた明日。
(今日は10巻6章9-12節まででした)
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