第66話:悪魔トゥリナーヴァルタの殺害(4):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
主クリシュナは中庭で
乳母車のすみに横になっていた。
主の小さな足は
葉のように柔らかかったものの、
その御足で乳母車を蹴ると、
乳母車は荒々しく壊れてしまった。
車輪が車軸から外れ、
ハブもスポークもばらばらに落ち、
支柱も壊れた。
乳母車の上には、
様々な素材でできた
たくさんの小さな部品が、
あちらこちらに散らばった。
ウッターナの祝祭に集っていた
母ヤショーダーと他の女性、
そしてナンダ・マハラージャを筆頭とする全ての男性が、
その驚くような状況を見て、
原因を探したものの、
見つけられなかった。
(10巻7章7-8節より)
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