第107話:母ヤショーダーが主クリシュナを縛る(4):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
主シュリー・クリシュナが
手に棒を持った母を見ると、
スパイス挽きの上からすぐに飛び降りて
とても怖がっているかのように
飛んで逃げはじめました。
ヨーギーたちは瞑想により
パラマートマーとして
主を捉えようとするのですが、
主を得ることに失敗します。
しかし、母ヤショーダーは、
人格を持った至上主であるクリシュナを
自分の息子と同様に考えていますので、
クリシュナを追いかけはじめて、
捕まえました。
クリシュナを追いかけている時には
母ヤショーダーは、
細い腰で豊満な胸を支えるので、
否応なくスピードを下げざるを得ませんでした。
急いでクリシュナを追いかけるので、
彼女の髪はほどけて、
髪からは花が落ちました。
しかし、
息子のクリシュナを捕まえることはできませんでした。
母ヤショーダーにつかまってから、
クリシュナは、
さらにさらに怖がって、
許しを請い願いました。
母ヤショーダーが
クリシュナを見下ろすと、
主が泣いているのを見ました。
主の涙には
目の周りに塗った黒の塗料が混ざり、手でその目をこすって、
顔中にその塗料が付いていました。
母ヤショーダーは
その手で美しい我が子を捕まえて、
優しく彼を叱りはじめました。
…つづく
(10巻9章9-11節 より)
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