第115話:ヤマラ・アルジュナの木の救出(4):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
生命体が自分の体を誇っているときは、
自分が非常に偉大な人間、
総理大臣や大統領、
または神である、とさえ思います。
しかし、
彼らが何者であったとしても、
死後この体は、
寄生虫や糞尿にだって戻ります。
もし、この肉体の
一時的な気まぐれを満足させるために、
弱い動物を殺すなら、
その者は次の生で苦しむでしょう。
そのような罪深さのために、
悪人は必ず地獄へ行き、
彼の行動の報いで苦しむでしょう。
生きている間、
この体は雇い主や自分自身、
父、母または母方の父
のものになのでしょうか。
力づくで奪うような人物、
お金で買った奴隷の主人、
または(この体を)火に入れて燃やす息子、
のものになるのでしょうか。
もしこの体が燃やされないのなら、
それを食べる犬のものになるのでしょうか?
欲しがる者が沢山いる可能性の中、
誰が正当な欲しがる者なのでしょうか?
それを確かめることもせず、
代わりに罪深い行動で
この肉体を維持することは良くないことです。
最終的に、
この肉体は姿としてはまだ現れていない
自然で作られます。
そして再び自然の要素の中に
破壊されて吸収されます。
ですから、
それがすべてのものの
どこでも誰でも同じ属性です。
この環境下で、
ならず者がこの財産は私のものと要求しても、
それを維持しながら
自分の気まぐれを満足させるためだけに動物を殺すような
そのような罪深い行動を、
誰が受け入れるというのでしょうか?
ならず者までならなくとも、
そのような罪深い行動を
人は受け入れることはできません。
…つづく
(10巻10章10-12節)
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