第142話:クリシュナの子どもの頃のリーラー(18):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
感覚が落ち着きを取り戻した時こそ、
意識と生命力が戻ります。
つまりクリシュナが
この危険から自由になった時に、
バララーマを含むすべての少年たちは
生きる力を取り戻したのです。
少年たちはクリシュナを
清々しい気持ちで抱き締め、
自分の牛を集めて、
ヴラジャブーミに戻りました。
ヴラジャブーミでは、
この騒動が大きく広まりました。
牛飼いの男たちや女たちが
森でバカースラを殺されたことを聞くと、
非常に驚きました。
クリシュナを見てその話を聞くとすぐ、
クリシュナと他の少年たちが死の口から帰還したことを思って、
クリシュナを非常に底なしに歓迎しました。
クリシュナと他の少年たちを穏やかな眼差しで見つめ、
少年たちが安全だったことを思い、
その目を他に逸らそうとしませんでした。
ナンダ・マハラージャを筆頭とする
牛飼いの男たちはじっくりと考え始めました。
「これは非常に驚愕すべきことである。
この少年クリシュナは
沢山の異なる死の危険に晒されているが、
彼に代わって、
人格を持った至上主の栄光により、
クリシュナが殺されそうになった
その恐ろしい原因自体が殺されている。」
…つづく
(10巻11章53-55節)
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