第177話:ブラフマーが少年と牛を盗む(21):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
主ブラフマーは絶対真理をみました。
唯一無二の御方、
完全なる知識を持つ御方、
無限なる御方が、
牛飼いの男性の家族の子どもの1人になりきり、
完全に自立し、ただ目の前で、
一欠片の食べ物をを手に握って、
子牛と牛飼いの友達たちをあちらこちらに探しています。
このことが分かると
主ブラフマーは白鳥の乗り物から慌てて飛び降り、
黄金の杖のように横になり、
主クリシュナの蓮華の御足に、
自身の4つ頭に載せた王冠の先端で触れました。
敬意を表し、
ブラフマーはクリシュナの御足を
自身の喜びの涙を水にして洗いました。
長い間、主クリシュナの蓮華の御足に
何度も何度も頭を上げ下げして、
主ブラフマーは、今見たばかりの主の荘厳さを
繰り返し繰り返し思い出していました。
主ブラフマーは2つの瞳を涙で濡らしながら
ゆっくりと上に動かし
ムクンダ(クリシュナ)を見上げました。
主ブラフマーは頭を低く下げ、
心は集中し、体は震えていました。
そうして非常に謙虚になって、
震える声で、
主クリシュナを賞賛し始めました。
…つづく
(10巻13章61-64節:13章終わり)
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