第178話:ブラフマーの祈り(1):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
主ブラフマーは言いました。
...愛しの主よ。
あなただけが私の崇拝する主、
人格を持った至上なる最高神です。
ですから、私は卑しく敬意と祈りを
あなたの喜びのために捧げます。
牛飼いの王の息子よ。
あなたの超越的な御身体は、
生まれたての雨雲のような漆黒の青色で、
あなたの花輪は光のように輝き、
あなたのお顔は耳につけたグンジャの耳飾りと
頭の上の孔雀の羽根飾りが引き立たせ
さらに美しくいらっしゃいます。
様々な森の花々と葉で飾られた花輪をかけ、
牛飼いの杖、水牛の角笛、竹笛をお持ちになり、
手には一切れのご馳走を握り
美しく立っていらっしゃいます。
愛しの主よ。
あなたのこの超越的な体の能力を、
私を含め誰がはかりしれる
と言うのでしょうか。
このようにも慈悲を見せられ、
あなたは純粋な献身者の望みを
ただ完全に満たすためだけに顕現します。
私の心は完全に
物質的な事物の中に溺れ、
あなたの個人的な姿を理解することができません。
とするならば、
あなたご自身の中であなたが経験している喜びを、
私はどのように分かることができる
と言うのでしょうか?
社会的な立場があるものでさえ、
勝手に想像した知識を学ぶ道を投げ捨て、
その体、言葉、心、全身全霊で、
あなたの人格、行動、を記したものに敬意を捧げ、
それを語ることに命を賭け専念します。
あなたの人格と純粋な献身により共鳴した献身者たちは
威厳あるあなたを支配してしまうものの、
その一方で、あなたは三界にいる誰にも
支配はされません。
…つづく
(10巻14章1-3節)
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