第192話:ブラフマーの祈り(15):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
...王よ。
少年たちは彼らの命そのものである主から丸1年離れていたのですが、
主クリシュナの幻想エネルギーに覆われて、
それはほんの一瞬の半分のことであるか、
のように思い込んでいました。
主の幻影エネルギー(マーヤー)によって、
当惑した心に陥った者は、
実に何を忘れずにいられるというのでしょうか。
マーヤーの力で、
宇宙全体は永遠に当惑し、
この物忘れの雰囲気に満ちた中で、
自身の自我を誰も理解することができないのです。
牛飼いの少年たちは
主クリシュナに言いました。
「ずいぶん早く戻って来たね!
君のいない間にほんの一口も、
食べることも出来なかったよ。
こっちに来て、
何も気にせずご飯を食べてよ。」
…つづく
(10巻14章43-45節)
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