第193話:ブラフマーの祈り(16):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
それから主フリシケーシャは微笑んで、
牛飼いの少年たちと一緒に
昼食を終えました。
森からヴラジャの自宅に帰る途中で、
主クリシュナは
アガースラの蛇の死体を
牛飼いの少年たちに見せました。
主クリシュナは
孔雀の羽と花で飾られて、
森の鉱物でできた塗料で絵が描かれている
超越的なお体で
竹笛をお祭りのように大きく鳴り響かせます。
主が牛たちの名前を呼ぶと、
牛飼いの少年の友達たちが
主の栄光を讃える言葉で世界中を浄化します。
そうして、主クリシュナは
父親のナンダ・マハラージャの牧草地に戻りました。
主の美しさを一目見ると
すべての牛飼いの女性たちの瞳に
大きな祝祭が生まれます。
牛飼いの少年たちは
ヴラジャの村に着くと歌いました。
「今日はクリシュナが大きな蛇を殺して、
僕らを助けてくれたんだ!」
ある少年たちはクリシュナをヤショーダーの息子、
またある少年たちはナンダ・マハラージャの息子、
と呼びあいました。
…つづく
(10巻14章46-48節)
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