ラーサ・ダンス前の出会い(10):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』第368話
クリシュナは、
彼女たちの愛する人だというのに、
彼のためにすべての欲望の対象を捨てたというのに、
クリシュナは、
残酷な言葉を話しているのです。
それでもクリシュナに対して揺るぎない愛着があるので、
ゴーピーたちはその場に留まりました。
泣くのを止め、涙を拭いて、
話し始めるのですが、
心が動揺していたため、
声をつまらせながら
美しいゴーピーたちは話しました。
「全能な御方よ、そんな残酷なことをいうべきではないわ。
私たちを拒否してはいけない。
すべての物欲を放棄して
あなたの蓮華の御足に仕えようとしているのだから。
頑固な人よ、
至上主ナーラーヤナだって、
解放を求めて努力する信者たちに報いるわよね、
私たちにも報いてください。
愛しのクリシュナ、
あなたはとっても宗教的な御方だから、
女性にとっての義務(ダルマ)は信念を持って、
夫、子供、親族に仕えることだという。
それは認めるわ。
でもね、実際は、
この奉仕もすべてあなたのためになされるのが本当よ。
主よ、
あなたは肉体をまとった魂に最も愛しい人、
あなたこそが、最も愛しい親族であり、
本当の自分そのものなの」
…つづく(10巻29章30-32節)
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