ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第7話

あわれみと悲しみに胸がいっぱいになり、
目に涙を浮かべたアルジュナを見て、 アルジュナの友人であり、
至上主でもあるクリシュナは、 
次のように語りかけました。

「アルジュナよ、
こんな大事な時に、
なぜそんな気弱なことを言うのか。
人生の意味を知るアーリア人の言葉ではない。 
そんなことでは、
汚名を着るばかりか、天界にもいけず報われない。
男らしくないぞ。
君にはまったく不似合いだ。
敵をこらしめ罰する君よ、
弱気になるな、さあ立ち上がれ!」

アルジュナ言う。
「祖父のビーシュマや師と崇めるドローナ師に、
どうして弓を向けられましょうか?
 私はむしろ崇拝したいくらいです。
その様な立派な方々を殺すくらいなら、
私は物ごいになって暮らすほうがいい。
たとえ欲に目がくらんだとしても、
彼らは目上の人。 
殺せばその勝利もその血で呪われましょう。

ああ、私はどうすればよいのか。
敵に勝つべきか、負けるべきか?
殺せば私も生きたいとは望まない。

ドリタラーシュトラ側についた
親しき彼らと対陣するとは。
心の弱さゆえに戦う気力を失い、
どれが正義の道かわかりません。
どうか、最善の道を教えてください。

私はあなたの弟子となり、
絶対に教えにしたがいます。

たとえ、
天界の神々を支配する力で
地上に無敵の王国を勝ち取った
としても、
身も心も枯れ果てるこの悲しみを
追い払うことはできません。」

敵をほろぼす英雄とたたえられてきたアルジュナは、
このようにクリシュナに話した後、

「クリシュナよ...私は戦いません。」と、黙り込んでしまいました。


…続きはまた明日。
(今日は2章1-9節まででした)

ヴェーダ占星術(Jyotish インド占星術)ラーデー・ラーデー :歌う瞑想 Bhajan:バッチフラワーレメディ

ヴェーダ占星術(インド占星術/Jyotish)は、5000年以上前からインドに伝わる 神秘的かつ深淵な運命の科学です。 心と魂の調和を目的に、 ・インドのバクティヨーガの聖地ヴリンダーヴァンで歌い継がれる瞑想(バジャーン) ・心と魂の調和により不調から解放されるバッチフラワーレメディ も行わせていただきます

0コメント

  • 1000 / 1000